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【GRAIL】シマノR7000DISCのエア抜き(ブリーディング)

2023/12/17
これのエア抜き。
今回購入したGRAILはR7000シリーズの油圧ブレーキがついている。これが結構厄介でCANYON側でもブリーディング(油圧のエア抜き)はされているだろうけれど試し乗りした感覚としてまだホース内に残っているような感じがする。
なので自分でブリーディングを行う。

作業開始

 必要な工具は以下(シマノの場合)
  • SM-DISC(シマノ油圧ブレーキ用のオイル漏斗)
  • ブレーキフルード(シマノ用)
  • R91/8/7000系用のファンネルアダプター
聞いたとき注射器いらないの?みたいな感じはあったけれど、それがいるのはオイルホース内にオイルが全く入っていないとき、つまりブレーキ周りを組み替えたときに必要なようです。プロショップの人に聞いたから間違いはないはず。

準備

まず「下が汚れてもよい場所」であることが前提です。シマノディスクブレーキフルードはミネラル系のオイルを使って作られていますが、オイルはオイルなのでこぼすと大変なんですよ。ふき取るのも大変だし。

オイル

「シマノ純正のブレーキフルードを使ってください。」指定以外のやつを使うなよ?中のオイルラインが詰まって効かなくなる。
500mLと少量です。前後のブレーキ各2回づつ入れ替えることができます
1L入りです。頻繁にダウンヒルでブレーキを酷使する人はオイルの劣化が激しいのでこっちをお勧めします。

漏斗

上の漏斗がSM-DISCで下についているのがファンネルアダプターです。
このファンネルアダプターなのですが、GRAILの場合予備パーツが入っている袋の中に入っていました。

ちなみにこいつがないとSTIに漏斗が付きません。無いならどこかで調達しましょう。
飛び出ているのはオイルを止めておくための栓です。これはSM-DISCを買うとついてきます。漏斗・ファンネルアダプターにはねじが切られていてこれでSTIのオイル投入口に固定するようです。

あと下についているOリングはなくすとそこからオイルが漏れます。無くさないように。
じょうごのみのセットです。R9100・R8000・R7000シリーズのディスクブレーキレバーに使う際はST-R9120ファンネルアダプタが必須です。(オイルタンク周辺が盛り上がっていてじょうごの下が干渉します)

やりかた

基本はシマノのマニュアルに従って作業しました。
シマノマニュアル
あくまでマニュアルはお手本であり実際に作業するうえではマニュアル通り作業するとやりずらい場所があったので下に書いていきます。画像はマニュアルからの抜粋です。

作業図ではSTIのカバーを一部しか外していませんが、実際に作業するときはハンドル側まですべて外したほうがブラケットが邪魔にならずに作業できます。
何よりフルードが垂れてブラケットにつくと拭いても取れずヌルヌルして大惨事。

ちょいと前にファンネルアダプターが必須と書きましたが、理由はオイルの入れる場所が漏斗の口より小さいのと、そのままだと漏斗の下の部分がSTIの上部分と干渉します。

なので説明書にはファンネルアダプターが必須となっているのです

実は今回の作業結構マニュアルの手順を飛ばしている場所が多数あります。例えばマニュアルP.34~36のページ。
ここはブレーキキャリパー内部のエア抜きの作業なのですが、

キャリパーが動作している→ちゃんとフルードが来ている。なのに効きが悪い→ホース内かSTIにエア噛みしている→ブリーディングのやり直しとなるわけです。
そもそもキャリパー側にエア噛みしているなら、キャリパーがスムーズに戻りません。

今回行ったのはマニュアルP.38 17~P.40までの手順です。
ここがオイルホース内のエア抜きの手順となります。

ここはマニュアル通りにやらないとエアが完全に抜けません。

通常のハンドルならハンドルだけでこのようにできるのですが、GRAILはステムハンドル一体型なのでフレームごと傾けていました。

私は2Lのペットボトルの入る段ボールを裏向けにしてそこに後輪をのっけて傾けながら作業してました。
ただこれ安定性が皆無だったので、マネするなら自己責任でお願いします。瓶ビールケース・一升瓶のケースがちょうど良さそう。
さて、手順通りブリーディングをしていたらぷくぷく泡が出てきました。しかも結構大きめ。こんなに空気が入っていたらそりゃ効かんわ・・・レベルで入っていました。

やっぱりCANYONは自分で整備できる人じゃなきゃダメです。安いにはわけがある。